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アルペジオフルート教室のご案内
ホームページ:http://www.arp-flute.net/

アルペジオフルート教室は、東京・神奈川に9教室展開するフリータイム制のフルート教室です。
お好きな日時に予約をいただきレッスンを行いますので、お仕事や学校が忙しい方でも、無理なくお通いいただけます。
「練習する時間がない」「近所迷惑になるので、日々の練習ができない」という方、ご相談ください。防音のアイデアをご紹介しています。

□ 年間回数は固定しておりません。1ヶ月単位でのお休みもOKです。
□ 予約しきれなかった回数は繰り越しできます。
□ 前日までのお申し出があれば、日程の変更が可能です。
□ ガラスのフルート「クリスタルフルート」のレッスンもしています。

レッスン料金:
○入会金:9,000円
○月謝:月2回7,500円(40分)より
#回数は自由に変更できます。
#スタジオレッスンはスタジオ代の一部ご負担をお願いしております(月700円)

レッスンルーム:
(スタジオレッスン)渋谷・池袋・武蔵小杉・青葉台・横浜戸部
(ホームレッスン)八雲都立大・碑文谷学芸大・武蔵小金井・練馬谷原

体験レッスン実施中!お問い合わせはホームページからどうぞ。

2018年07月05日

クリスタルフルートへの想い

それはそれは、偶然の出会いでした。
2001年夏、ネットサーフィン中に発見し、即決の衝動買いでした。
値段の安さもありましたが、まさにインスピレーションが働いたとしかいえない行動の早さ!
しかし、届いたCピッコロは指使いがむずかしく、好奇心レベルでの買い物を少しだけ後悔もしました。

なんでこんなことが起きるかというと、私のようにフルート一筋40年という生活をしていると、フルート以外の木管楽器の指使いは反応しにくいのです。誰もが学校で経験するリコーダーですら、指使いはおぼつかなくなってしまうのです。いずれ、この問題は好転するときがくるのですが、とにかく「全部塞いだ状態=レ」と反応してしまう脳が演奏を妨げました。加えて付属の運指表は移動ドによる説明!!!こまるよなあ、オレ移動ド苦手なんだけど・・・それでも毎日、少しずつ吹いて楽しんではいました。

それから数ヶ月。このクリスタルフルートのネットショップ管理人であるふえふきねずみさん(以下「ふえねず」さん)から「共同購入」の話を持ちかけられました。GフルートとDフルートをまとめて購入するので話に乗りませんかということでした。ちょっと値は張るけど、ピッコロではない音色もほしいなということで話に乗り、GETしました。
届いた楽器のうち、見事にはまったのはDフルート。細いんだけど純朴な音色と響きは、このままずっと吹いていたいな〜と思わせる渋さ。しかし、コイツは穴が押さえにくくて指や手首が痛い。長くは吹けませんでした。それに対してGフルートは、すべて塞いだ状態が「ソ」で頭が混乱。アルトフルートを想像しても一音感覚がずれるため、どうしてもなじむことができませんでした・・・

ところが、コイツらが日の目を見るときが来ました。お手伝いしていたアマオケで「おもちゃのシンフォニー」をやることになり、「とにかくおもちゃの楽器をたくさん持ってきてくださ〜い」という呼びかけに真っ先に手を上げていました。練習段階では、Dフルートの穴を半端に塞いで演奏することでカッコウの鳴き声をやってみたところ、これがバカウケ。でも、本番ではクラリネットになってしまいましたが・・・フルートパートはたくさんいたので、二人にDフルートとGフルートをあてがい、自分はCピッコロを吹いていました。コンサートでは拍手喝采!大成功。



このころ、一人の女の子が教室にやってきました。Tちゃんは小学4年生で身長は129センチ。フルートを吹きたいとは言うけれど、無理なんじゃないかと思いました。実は私も小学校2年生でフルートを始めたのですが、当時は子供用のU字管などなく、大変無理な姿勢で始めたのをかすかに覚えています。当時の師匠も「だから無理だっていうのに始めるんだもの」と笑い話にしてくれるのですが、そのままTちゃんにあてはまってしまい、困ってしまいました。
このとき、クリスタルフルートのことがひらめき、一緒に来ていたおかあさんに提案してみました。せめて吹き方だけでも覚えることはできますよと案内したところ、一度話を持ち帰って検討することになりました。
数日後、ぜひそれで始めたいという返事が来ました。そこでふえねずさんに連絡を取ってみたところ、子供向けにクリスタルフルートを薦めるとは思いつかなかったと感激されつつも、「それならDピッコロがフルートの指使いに近くていいですよ」と薦められました。
いやはや、Dフルートを吹いていながらこの事実にはまったく気づいていませんでした。D管だから素直に演奏するとD-durになってしまいますが、FとCを半開きにすることさえ注意すれば、スタンダードなフルートとほぼ同じに演奏できるのです。
しかし、実はふえねずさんのショップではちょうど品切れ。で、取り急ぎ届くまで貸していただけるという話になり、それなら指使いの同じDフルートで講師が演奏すればレッスンできるということで、話はトントン拍子に進みました。
最初は、まるで子供向けのDピッコロと大人向けのDフルートみたいなヘンなレッスン風景でしたが、Tちゃんの熱心さに負けていられない講師はプライドをかきたてられ、必死にさらっていったのです。

1ヵ月後、二本のDピッコロが届きました。講師用と、Tちゃん用。ふえねずさんから借りてた楽器はお役御免でお返しすることになりました。いよいよ、クリスタルフルートレッスンのスタートです。ピアノも習っているTちゃんは、楽譜を読むのはお手のもの。吹き方もめきめき上達し、ちいさな指で演奏する様は、講師よりも器用に半開きの半音をクリアしてゆくのでした。

ちなみにTちゃんは半年後、U字管のフルートを入手しますが、驚くことに最初から完璧な持ち方と姿勢、吹き方で音を出すことができました!ある程度予測はしていたものの、ここまでうまくいくとは思いもしなかったので、本当にびっくりしました。そして、このケースはその後、老若男女問わず何人もの方がクリアしてゆくことになります。

私はというと、この一連の騒動ですっかりクリスタルフルートに魅せられてしまい、やがてライブで特殊楽器として紹介する形での演奏をするようになりました。しかし、音程の安定しないこの楽器は、ピアノとのアンサンブルは至難の業。チューニングに余裕のあるギターが相手にいちばん適しているようです。あるとき、ギタリストに「ケーナの音に似ているな」と言われたのがきっかけで「ケーナといえばコンドル」と直線的な発想になり、本当に「コンドルは飛んでゆく」をやってしまいました。これが大変好評で、現在はレパートリーのひとつに数えることができます。

その後、都内にも販売店があることを知り、足を運んでみました。旧品のCフルート・Fフルートの入荷もあったということで試奏してみたところ、Fフルートの深みのある音色に強く引かれ購入。現在では製造していないということで、かなり貴重な存在です。もちろん、指使いは大変ですが、♭系の曲には重宝しそうです。
ちなみにCフルートは、そこそこの大きさの手である私では右薬指が届きません。代わりに小指で塞ぐことになりますが、これはかなり苦労しそうだということで入手はあきらめました・・・


現在の苦労は、どうしてもおもちゃ的に見られてしまうこの楽器の魅力をどうやったら伝えられるかということです。理由が私自身の演奏活動が通常のライブでの「楽器紹介」にとどまっているからであることは明白で、決して珍しいだけの存在ではなく、楽器の存在感と音色の魅力を伝えて行けたらと思っています。できるだけ多くライブ活動を展開したいと思っています。
posted by arp-flute at 17:50| クリスタルフルート

ガラスのフルート”クリスタルフルート”

アルペジオフルート教室では、軽くて吹きやすく、楽器も安価で気軽に楽しめる「クリスタルフルート」でのレッスンを実施しています。リコーダーに指使いの似ているDピッコロを中心にレッスンします。

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クリスタルフルートは「パイレックス」という耐熱衝撃性に優れたガラスでできたフルートで、アメリカのホール社による開発・製造です。通常のフルートと違う点は、

・キイがなく、6つの穴を直接指で塞ぐこと
・半音は穴の半開きで演奏すること(リコーダーやトラヴェルソと同じ)
・コルクがないので位置調整が要らない
・水洗いできるので、掃除がかんたん
・一本もので、組み立て不要
・クリアーなガラスにいろんなデザインが描かれている
・楽器がとても安価(Dピッコロで9000円=ドル相場で変動あり)

と、こんなにあります。レギュラーのフルートにも共通する部分は多いのですが、実はこの楽器を演奏する人はまだ少なく、プロの演奏家は数えるほどしかいません。また、取り扱っている楽器店も非常に限られています。個人輸入で取り扱っているクリスタルフルート通販が情報量として最も信頼できるところです。

当フルート教室では代表の斎藤信彦が2001年に入手し、旧品のC-fluteを除く全種類を所持して演奏活動・指導をしています。カリキュラムは特に設けず、指使いを指導しながら最初から曲を吹いて行くレッスンを実施しています。

また、このクリスタルフルートを半年ほど吹いてからレギュラーフルートをもつと、持ち方や吹き方に苦労せずに移行できるメリットもあります。手の小さい方、小柄な方、お子様でも演奏することができます。

なお、当教室でおすすめしているのはDピッコロですが、Cピッコロ、Gフルート、Dフルートをお持ちの方でもレッスンは可能です。

穴を全部ふさいだ時に出る音が、

・低いレならばDフルート・・・最も大きく長く、指はふさぎにくい。音は非常にまろやか

・ソならばGフルート・・・リコーダーではレに相当する指使いでソが出るので、それに抵抗感がなければ大丈夫です。長さが程よく、落ち着いた音色からやや高めの音まで、音域的には使いやすい楽器です。

・ドならばCピッコロ・・・上記と同じく、レに相当する指使いでドが出ます。リコーダーとはひとつずれることになるので、先入観のある方は混乱するかもしれません。Dピッコロより少し長いため、高音域ですがちょっと落ち着いた印象の音色です。

・高いレならばDピッコロ・・・リコーダーとほぼ同じ指使いになります。操作性でもっとお勧めしたい楽器ですが、音域も一番高く、3オクターブ目後半は聴覚的には練習困難です。

GフルートとDフルートは、オフセットホールといって指の穴の位置が押さえやすいようずらした作りに改良されています。下記リンクよりご覧ください。

★アマゾン:クリスタルフルート(サイト内のボタン操作で楽器4種とデザインが選択できます)
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クリスタルフルートへの想い〜始めてクリスタルフルートを手にしたときからこの楽器に魅せられるまでのコラムです。

クリスタルフルート用の楽譜を編曲・発行しています。当教室ではこの曲集を使用してのレッスンとなります。難易度別に並んでいるとても練習しやすいものです。当教室で受講されない方もお気軽にご利用いただけます。(斎藤信彦編)
posted by arp-flute at 17:00| クリスタルフルート

楽器の話(2)激安楽器編

最近は安い楽器が出回るようになり、当教室の体験レッスンに持参される方も増えてきました。しかし、やはり「安かろう悪かろう」の印象が拭えないだけでなく、本当に粗悪なものもあるのです。

昔は時計屋さんまで製作に関わったほどの精密機器です。だから、決して安く作ることはできません。一つキイを押すと必ず二つ以上ふさがるような設計になっているのですから、簡単な造りでないことは明らかです。

また、指の代わりに穴を塞ぐ「タンポ」と呼ばれるパッドは、穴を密閉するためにいまでも日々技術革新が行われている大変むずかしいものです。季節の変わり目や天候の悪い日は間違いなく塞ぎが悪くなります。スポーツの応援に借り出されるブラスバンドのみなさんの楽器は、タンポにとっては非常に苛酷な環境です。

頭部管は、単に穴を開ければよいものではなく、鳴らしやすさを優先するのか、音色を優先するのかで全く変わってしまいます。一般的に、鳴らしやすい楽器は穴が大きく、音色を求める楽器は切り口が滑らかになっています。これも、穴を削る専門の職人がいるほどなのです。でかいからいいというわけではなく、かえって鳴らしにくくなってしまうものもあります。一部の激安楽器に見られます。

また、安い割にはずいぶん鳴る印象がある楽器は、ほぼ間違いなく管厚の薄い洋銀製です。洋銀は比較的硬い素材ですが、薄いということはやはりもろさがありますから、できれば回避したいものです。 また、腐食しやすい素材なので、薄い=穴が開いてしまう可能性も秘めています。

そして、これがいちばん大事なこと。壊れても、日本国内のショップではほとんど修理を受け付けてくれません!理由は、合う部品が少ないか、存在しないためです。仮に受け付けてくれても、修理代金は数千円します。これだけでも楽器の値段に追いついてしまうのです。だったら買い換えてしまったほうが早いのです。

でも、それでいいんですか?楽器に愛着はないのですか?かんたんに捨てられますか?そんなことでは上達は望めないと思います。

運搬も、普通に宅配便で送ってはいけないのです。
宅配便の仕分け作業をアルバイトでやったことがある方はよくご存知だと思いますが、荷物は金属製のベルトコンベアを流すのが通例です。もし、ここにフルートを流したらどうなるか・・・フルートのメカニズムは振動、特に縦向きに大変弱いのです。「自転車のかごに入れてはいけない」というポリシーをもっとも強く主張する某老舗メーカーでは、わざわざ自転車に乗る方向けの専用バッグ(たすきがけに背負えるタイプ)を開発するほどなのです。

宅配便の現場をちょっとレポートしてみましょう。

大まかな仕分けは上段の高速コンベア(ゴム製)に乗せられ、大きな羽根で弾き飛ばされます。
その後、下段へ下ってくるのですが、この時軽いものは縦に転がってしまいます。稀に途中でひっかかってしまったり、落ちてしまうものも。(縦揺れの振動が最も加わる)
下段では金属ローラー製のコンベアを流れます。
というわけで、なんと、振動だらけなのです!!!

「われもの注意」の赤札を貼ればよいとお思いですか?ダメです!実は、「エアキャップ(いわゆる「プチプチ」です)で包まれた軽いものはベルコンに流してよい」というガイドラインがあるのです。なんという恐ろしい事実!
激安楽器は、これらの悪条件がすべて揃っているのです。オークションで落札すると、間違いなく宅配便で送ってきますから、その時点でアウトです。

超貴重品・振動NGとして送るためには、メッセージをどんなに添えたところで現場では反応しません。ベルトコンベアを流さない「VIP便」と呼ばれる手渡しや台車での運搬をお願いする必要があります。

おわかりいただけましたか?激安楽器はとにかく「使い捨て」の覚悟が必要です。よく肝に銘じておいてください。
posted by arp-flute at 16:57| 楽器のこと