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アルペジオフルート教室のご案内
ホームページ:http://www.arp-flute.net/

アルペジオフルート教室は、東京・神奈川に9教室展開するフリータイム制のフルート教室です。
お好きな日時に予約をいただきレッスンを行いますので、お仕事や学校が忙しい方でも、無理なくお通いいただけます。
「練習する時間がない」「近所迷惑になるので、日々の練習ができない」という方、ご相談ください。防音のアイデアをご紹介しています。

□ 年間回数は固定しておりません。1ヶ月単位でのお休みもOKです。
□ 予約しきれなかった回数は繰り越しできます。
□ 前日までのお申し出があれば、日程の変更が可能です。
□ ガラスのフルート「クリスタルフルート」のレッスンもしています。

レッスン料金:
○入会金:9,000円
○月謝:月2回7,500円(40分)より
#回数は自由に変更できます。
#スタジオレッスンはスタジオ代の一部ご負担をお願いしております(月700円)

レッスンルーム:
(スタジオレッスン)渋谷・池袋・武蔵小杉・青葉台・横浜戸部
(ホームレッスン)八雲都立大・碑文谷学芸大・武蔵小金井・練馬谷原

体験レッスン実施中!お問い合わせはホームページからどうぞ。

2018年07月21日

防音対策(2)転居エピソード(トラブル編)

筆者は賃貸物件を数回転居しています。そして、その都度練習や隣人とのトラブルを経験してきました。これをもとに、トラブルのない音出しを考察してゆきたいと思います。

実家は最適の練習場所だった

横浜の新興住宅地(といっても遡ること50年も前の話ですが)の戸建てに長く住んでいた私は、物心ついたときから右隣が空き地だったのを覚えています。のちに、空き地の裏の住人の所有で、息子さんに住まわせるために大きな庭として管理していたそうですが、息子さんがこの土地に住むことを嫌がり、その名義での家が建つことはありませんでした。

ということは、この空き地に面した部屋では練習し放題だったのです。実家に30年以上住んでいましたが、練習によるトラブルは一度もありませんでした。

隣が空き地で、窓際でガラスから音が透過しても散ってしまう。これが好条件の理由でした。

ちなみに現在はこの空き地は売却され、不動産の建売が2件立ち並びました。窓の向こうは隣家の窓。とてもじゃないけど音出しはもうできません。


実家を出て最初に住んだのはトラブルの温床

鉄筋コンクリートのマンション・・・でしたが、昭和40年代のオイルショック前後に建てられたため、手抜き工事だらけ。当時の設計では、隣家との壁はコンクリートではなく木材への塗り壁。つまり、外構だけがコンクリートだったのです。

大家からは元々、楽器練習は厳禁とのお達しがあったため、ここでは一切練習ができませんでした。立地は駅前の商店街のはずれ、住宅密集地。壁の隣も裏もマンションやビル。音漏れは100%開放的で、両隣の隣人は、左の部屋のご夫婦は毎日喧嘩、右の部屋の老婆は耳が遠く、朝4時から掃除機を壁に叩きつけるわ、裏から苦情が来るほど爆音でテレビを見るわ、おまけに最上階に住む老いた大家も耳が遠く、会話は基本的に大声。内見の際の会話が住人から注意される始末。

両隣の音について大家に相談しましたが、聞いてくれないと取り合わず、ならば代わりに音を出させろと詰め寄ると、老婆がこのマンション完成以来の住人らしく、強く出られないと。仕方なく、ここを退去しました。

大家のお墨付き、契約事項にも練習時間記載なのに

次の物件は、最初から練習できる環境で探しました。が、ここが落とし穴でした。
不動産は、防音されている建物ではなく、大家が承認している建物を探していたのです。のちにトラブルになってから気づきました。RC鉄骨構造、コンクリートではなかったのです。

大家は90歳を超えても掃除やメンテナンスに通えるほどの体力で、何か問題があると手書きの書面をポストに投函して注意を促す方でした。耳も遠くなく、電話をしてもしっかり会話が成立しましたので、家賃が遅れそうになると連絡したり、音の状況を尋ねられたりと、かなり懇意にしていました。おかげで、更新料は要らないよと言われており、長く住む条件が整っていました。音については、常識の範囲内でお願いしますと言われていました。

契約条項には朝8時から夜8時までと明記され、今度は喜んで練習できると思ったのですが・・・意外と壁の向こうの音が聞こえるのです。いやこれはよくないなと。そして、その壁に防音カーテンを這わせることにしました。若干音は小さくなりましたが、消えたわけではありませんでした。

トラブルは1年後に発生。練習中に隣人から壁を激しくたたかれたのです。怒声も聞こえました。やってはいけなかったのですが、一度直接交渉をしてしまいました。隣人は、最初こそ怒っていましたが、すぐに自分のあやまちに気づいたらしくトーンダウン。壁の向こうは隣人の寝室で、仕事はタクシー運転手。怒声は同居の母親との会話が中心だったそうです。防音について不動産に相談しようと手打ちになり、大家と不動産に連絡を入れましたが、

大家は心配して何度も連絡をくれるものの、壁を厚くするなどの工事には応じず、不動産も様子を見るばかり。仕方がないので防音パネルを壁の広さ分だけ購入し、防音カーテンと壁の間に設置することにしました。これはそこそこ効果があり、トラブルはなくなったのですが、不動産からなんと「契約違反」を指摘されることに。それはレッスンをしていたため、商用契約になるというものでした。結局、これで折り合いがつかず、退去することになりました。



みなさまに申しあげたいのは、基本的に「楽器OK」とされている物件のほとんどは大家の裁量であるということです。まだまだ昭和の大家が多く、隣人には気を遣って生活しましょうという主義なので、防音はされていません。
この部屋なら、この楽器なら、音は小さくトラブルにもなりにくいだろう、という条件なのです。

建物としては、どんなに新しくてもアパートはダメだと思ってください。外観がレンガ造り風でも、隣家との壁はコンクリートやレンガではありません。内見で壁をたたけばわかります。また、階段の上り下りがしっかり部屋まで聞こえてしまう場合は、玄関の扉が音漏れの原因です。
マンションであっても、鉄骨構造は避けてください。結局壁の薄さや素材でアウトになります。


ちなみに、迷惑と感じない音のレベルですが、スマホをスピーカーモードにしないでテーブルに置いたとき聞こえてくる程度、と考えてください。防音ボックスは「ひそひそ話程度」まで小さくなると説明していますが、同じレベルです。これなら壁を通り越してもほとんど聞こえません。

ご経験のある方は多いと思いますが、
・隣家で普通に会話されるとまる聞こえ
・オーディオやエレキギター、ベース、ドラムの振動が来る
・テレビの音声がモコモコ聞こえる
これらは全部音トラブルの元凶です。すべて音の振動が壁に伝わって起こるものです。
ひとりごとやテレビのネタの爆笑、お隣に聞こえてますよ。楽器はハンパないって(笑)
posted by arp-flute at 11:02| Comment(0) | 防音のこと

2018年07月13日

防音対策(1)〜近隣への苦慮

「楽器禁止」のお住まいの方へ、防音対策のアイデア

おそらくふつうのフルート教室ではこんなことは教えてくれないと思いますが(笑)ぜひ参考にしていただければと思います。

★残念ですが、完璧な防音は不可能です。なぜかというと、音は空気を伝わってゆくからです。完全に遮断するには空気の行き来を無くさなければならず、密閉空間になってしまいます。しかしそれでは人は窒息してしまいます。ですので、ここに列挙するアイデアはすべて「音を小さくする」という考え方であることをご理解下さい。
(参考:ヤマハアビテックス資料)

防音加工とは:「吸音」と「遮音」を重ねたものです。

ホームセンターなどで売っている防音カーテンは、実はあまり効果がありません。カーテンを持ってみるとわかります。厚手のカーテンと比べてそんなに重さが変わらないようであれば、効果はほとんどないと考えてください。

本当に音を小さくしてくれる防音カーテンとは、フックに掛けるだけで苦労するほど重いものです。

吸音材はワッフル地の厚手の素材。
遮音材はズバリ、鉛です。

このサンドイッチが多いほど、効果が高くなります。ですので、カーテン自体が重たくて5重構造などの記述があるものは、効果が高いと考えていいと思います。

市販の防音カーテンを利用するときは、吸音材として厚手のカーテンを併用すると効果が高まります。ただしカーテンレールが余分に必要になります。
ちなみに壁際に洗濯物や衣類を吊るすだけでも「吸音効果」があります。

・吸音効果のあるもの・・・厚手のカーテン、じゅうたん、衣類、布団などやわらかい繊維質のもの、ダンボール(シート状の巻ダンボールは×。板状か箱を広げたものが○)
・遮音効果のあるもの・・・防音カーテン(鉛が入っています。防弾チョッキ並みです)重量のある扉、木製の雨戸(吸音材併用で高い効果。金属製はまったく意味なし)二重窓(シーリングがしっかりしていること)遮音シート(単独では意味なし。壁に貼り付けるか吸音素材で挟む)


防音に適した場所、建物/音を出してはいけないところ

○おすすめの場所、建物

・上層階、特に最上階角部屋

フルートの音は上に飛びます。ですので、上の階ですと、音が漏れても適度に散ってくれます。最上階角部屋なら、お隣さんだけ気を遣えば済みます。ただし窓の向こうの隣も同じ階層の建物だった場合は、窓際(ガラス)だけは気を付けましょう。

・コンクリート打ちっぱなしの建物

「鉄筋コンクリート」と「鉄骨構造」では、防音効果は全く異なります。
コンクリートの場合は密閉度が高いので、効果は絶大です。

・線路沿い、高速道路の近くなど、騒音のひどい地域の住宅

騒音対策で防音が非常にしっかりしています。このため、音楽に携わるには、防音上は最適な条件ということになります。また、居住条件的には不利なため、家賃や価格の相場も低めの傾向にあります。

×音を出してはいけない場所、建物

・窓際

ガラスがいちばん音を透過します。ですから、窓際では練習しないように。特にガラス越しに隣の建物が迫る場所は、窓防音(二重サッシにするか、防音カーテンを工夫して巻きつける)をしないと音が漏れます。

・風呂場

コンクリート製だと密閉度は十分ですが、高い湿度で楽器が傷みます。また、響きすぎる傾向にあります。

・ユニットバス

密閉度は十分ですが、その素材や排水管や換気扇から音漏れがしますので、不向きです。湿度も×

・鉄骨構造のアパート、マンション

建物自体は丈夫ですが、壁は薄いです。音を出せば間違いなくトラブルになります。ちなみに空気の抜け道はいっぱいあります。不動産もオーナーも、はっきり言って防音にはど素人です。集合住宅では鉄骨と聞いただけでアウトだと思ってください。


防音に関して無知ぶりを発揮する不動産/オーナーの例

「楽器OK」の住まいを下見すると、実は住宅密集地の木造アパートだったりします。これのどこが?と尋ねると、「音の小さな楽器ならOK」という返事がきます。

では音の小さな楽器とは何?
・フルート=アウト(音が高くてうるさいから)
・バイオリン=セーフ(初心者ののこぎり音、上級者の轟音はとてつもないことを知らない)
・ギター=セーフ(アコースティック限定らしいが、それでも音量のある人はいる)

防音対策が何一つ施されてなくても、大家の裁量でOKという場合はトラブル含みです。不動産は大家の意見を黙認します。契約書は「節度を持って」というあいまいな文言しかありません。完全防音がない場合は、鉄筋コンクリート以外は契約しないほうがいいと思います。


防音カーテンの製造元は情報が豊富

福井の製造メーカー、スターライト
http://www.jttisno1.com/index.html

以前、当教室が独自物件を所持した際、防音カーテン「ソフト音」を部屋の間仕切りとして採用させていただきました。驚くほどの効果がありました。その後物件は撤収しましたが、自宅の壁防音に流用しました。こちらもかなりの効果を発揮しました。防音の知識は主にこちらで勉強させてもらっています。

また、ヤマハアビテックスも一時所持していました。管楽器用でしたが、ピアノ用とは30万近くの価格差がありました。これはピアノがキーを叩く操作による床防音を強固にしていることに対し、管楽器はすべて音が拡散するため床防音が薄くてよく、それで安くなるのです。それでも1.5畳で60万強でした。

スターライトさんでは、防音カーテン「ソフト音」をフレームに巻きつける形で防音室を製作しました。価格はサイトを見て確認してください。きっと驚くと思います。

その他ミニ知識

・昼と夜では音の飛び方が違います。昼間はただひたすら上昇するだけですが、夜間は地を這って拡散します。夜間に練習される場合は「吸音」を念入りに。天井や床防音に気を使うのもよいと思います。

・騒音の多い地域は振動もありますので、録音を目的とする場合はあまり向いていません。一般的に録音スタジオは地下階に作られる事が多いようです。バンドスタジオやライブハウスに地下階が多いのも、音はもとより振動防止を考慮しているためです。

・この振動を抑えるために大変苦心したホールが、池袋の東京芸術劇場です。真下を地下鉄有楽町線が通っており、騒音と振動を避けるために、地上5階まで吹き抜けの構造になっているのです。さらに、大ホールはその上に設置されている念の入れよう。地下階の小ホールは完全防音のため音響的にデッドな構造で、主に演劇用に貸し出しているのだそうです。

・ピッコロは夜10時を過ぎて練習してはいけません!人間の可聴範囲ぎりぎりの超高音域で、しかも音が拡散する時間帯に突入するからです。気をつけてくださいね。
posted by arp-flute at 12:28| Comment(0) | 防音のこと